監督コラム =リーグ戦最終節を迎えて= 2025年11月9日
前節も沢山の応援をいただき誠にありがとうございました。勝利、そして全日本選手権への出場権を得られましたのも多くの皆様の熱い応援の賜物であり、心から感謝申し上げます。
今回も前節を振り返りながら最終節の展望をお届けして参ります。
第6節の対戦相手は慶応義塾大学。
ここまで勝ち星にこそ恵まれていないものの、リーグ屈指の選手数を誇り、かつ全国大会常連である附属高校出身の選手が揃う強豪であることに変わりはない。
とりわけ近年は守備に定評があり、アグレッシブな戦術とハードなプレーの前に我々も幾度となくロースコアゲームを強いられてきた。
よって今回の対戦では、法政の攻撃が慶応守備からどの程度得点できるのか、また法政守備とキッキングゲームが法政の攻撃に良いフィールドを与えられるのかがポイントであった。
最終スコアは21-0。
得点面においては、今年もまた過去同様だったと映ったはずだ。
だが試合展開としては、ここ数年の同校との対戦のなかで最も安定して力を発揮できた試合であったと云える。
それを如実に物語っているのがボール所有時間(攻撃時間)であり、公式記録によれば、試合時間48分間のうち30分間を法政が占めていた。
これは、攻撃機会が平等(攻撃終了後は相手の攻撃になる仕組み)であるフットボールにおいては稀な記録であり、この成立にあたっては、安定したキッキングゲームとドライブを続ける(=1stダウンの更新が多い)攻撃、そして相手の攻撃に1stダウンの更新を許さない守備が必要になる。
つまり、得点にこそ現れていないが、我々は試合を通じて相手を上回る力を発揮し続けることができていたことに他ならない。
これまで積み上げてきたものが成果として現れつつある。その思いを強くした試合となった。

最終節の相手は早稲田大学だ。
個々の能力の高さは当然のこと、組織力においても見習うべき部分ばかりのチームだ。
特に今シーズンはパッシングゲームに磨きがかかり、定評のあるランニングゲームと相まって攻撃力が著しく向上している。
このような素晴らしいチームを相手にリーグ優勝を懸けた試合ができるのは本当に素晴らしい。
ここからの試合は、出し惜しみ無しの戦いになる。この試合のために準備された戦術による得点、そして失点もあるだろう。
だが勝負はそこだけでは決まらない。
フットボールである以上、ブロックとタックル、そしてボールの奪い合いが鍵になる。
我々にとって都合の良い状況もあれば悪い状況もある。
そういった状況に関係なく、試合を通じてプレースピードを発揮し続けられるかが勝負を分ける。
力を発揮し続けることは難しい。それを理解したからこそ、日々の活動においてそこに向き合ってきたはずだ。
不安や畏れを自らの強い意思で勇気と自信に変えるのが法政フットボール。
今こそ、その本領を発揮しよう。


