監督コラム =立教大学戦を迎えて= 2025年10月12日
前節も沢山の応援をいただき誠にありがとうございました。
不安定な天候のなか会場にて応援いただいた皆様、ネットで応援いただいた皆様に心から感謝申し上げます。
第3節の敗戦から立ち直り、多くの応援のおかげで勝利することができました。
今回も前節を振り返りつつ、今節の展望をお届けして参ります。
迎えた第4節の対戦相手は東京大学。
ほとんどの選手が大学からフットボールを始める環境ながら、オプション(守備の動きに応じてボールキャリアが選択される)プレーを得意とする稀少な攻撃スタイルで地位を築いている素晴らしいチームだ。
第3節を終えて2勝1敗。
一昨年来の敗戦がどのような影響を及ぼすのか、そしてプレーオフ出場に向け後が無い状況を前にしてチームは奮起できるのか。
応援スタンドからは不安と期待を纏った緊張感が見て取れた。
試合は49-28で勝利。
安定したキッキングゲームと激しいタックルでチームの士気を上げた守備、そしてビックプレーで圧倒した攻撃が試合を決定付けた。
“良い試合だった”とフットボール先生も評価してくれるはずだ。
もちろん全てのプレーが思い通りに実行できたわけではない。
様々な失敗があり、多くの失点もした。
また、試合展開を図る上での指標の一つであるタイムオブポゼッション(攻撃がボールを保有した時間=相手に攻撃機会を与えなかった時間)では、東京大学に5分以上の差を付けられる結果となった。
それでもなお“良い試合だった”と云える所以は、法政の選手らが最後までプレースピードを落とさなかったことにある。

プレースピードを維持するのは本当に難しい。
失敗や失点が常に付き纏うフットボールでは、そこに生じる不安や畏れとの戦いが勝負の鍵を握る。
分析によって合理的かつ効果的なプレーパターンの研究に腐心する一方で、プレーの成否は選手のメンタルに大きく左右されるのだ。
だからこそ、法政フットボールは行動指針の一つに“Be Positive”を掲げ、失敗を成長の機会として前向きに捉える。
ネガティブな感情をそれ以上のポジディブなエネルギーに変換するのが「法政らしさ」だ。
そして、東京大学との試合は正にこれを体現する契機になったはずだ。
第5節の対戦相手は立教大学。
ここ数年、多くの素晴らしいコーチングスタッフが参画すると共にリクルーティングでも成果を挙げ、攻守においてフレッシュで能力の高い選手らが活躍を見せているチームだ。
同じ大学生である以上、簡単に勝てるチームなどない。
思い通りにならない場面、ネガティブな感情が出てしまいそうな場面もあるだろう。
そんな場面を圧倒的なポジティブエネルギーに変換するのだ。
どんな場面も「法政らしさ」全開でフットボールを楽しもう。
その姿こそがプレースピードを生み、熱狂を作るのだ。


